『魔法使いの夜』レビュー 秀逸な演出と世界観に浸れる傑作!

PS4

PS4版の『魔法使いの夜』をクリアしました!(Switch版も発売されています)

魔法使いの夜』は、TYPE-MOONにより作られた、シナリオを読み進めていくビジュアルノベルゲームです。

本作品の本編は、選択肢によるシナリオ分岐はありません。

読み進めていくだけで、誰でもクリアすることが可能となっています。

感想を結論からいいますと「見事にハマった!」という感じです。

TYPE-MOONの作品を初めてプレイしたのは『月姫 -A piece of blue glass moon-』のPS4版です。

月姫』がとてもおもしろかったので、今回の『魔法使いの夜』も迷わず購入してプレイしました。

魔法使いの夜』はおもしろいのか?傑作といわれる理由などをご紹介していきますね。

『魔法使いの夜』は、こんな人におすすめ!

魔法使いの夜』は、他のTYPE-MOON作品の『Fate』や『月姫』、『空の境界』などが好きな人には、文句なしにおすすめだといわれています。

実際僕も、過去に『月姫』をプレイして、TYPE-MOON作品の世界観がわかっていたので、すんなりと『魔法使いの夜』の世界に入っていくことができました。

もちろん、初めてTYPE-MOONの作品をプレイするという人も、問題はないと思います。

本作は、TYPE-MOONの作品に登場する魔法や魔術について、詳しく描かれています。

意味がわからず、置いてきぼりになることはありません。

また、TYPE-MOONの他の作品よりはプレイ時間が短く、とっつきやすい印象があります。

初めてノベルゲームをプレイする人にも気軽に楽しんでもらえると思います。

しばらくノベルゲームから離れていたという人も、この機会にぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。

『魔法使いの夜』のおもしろかった(よかった)ところ

秀逸な演出

ゲームの演出という点では、ノベルゲーム全体を見渡してもトップクラスといえるでしょう。

立ち絵やエフェクトのバリエーションも豊富です。

また、音楽が本作の世界観にとてもマッチしていて、臨場感を高めてくれます。

シナリオの分岐などは無く、テキストを読み進めているだけなのですが、まるで映像作品を観ているような感覚になったことを覚えています。

世界観が合う人にはとことん合う

人にもよるのかもしれませんが、僕には、本作の世界観がとても合っていました。

TYPE-MOONの魔法や世界観の作り込みはすごいと思います。

登場人物の「蒼崎青子」や「静希草十郎」、「久遠寺有珠」らが、まるで現実世界に存在しているかのような錯覚に陥りました。

ゲームクリア後、『魔法使いの夜』ロスになってしまい、いかにこの世界観が好きであったか思い知らされましたね。

臨場感のある戦闘シーンや、何気ない日常を描きながらも3人の心情が変化していく様がとてもおもしろいです。

原作者・奈須きのこさんの文章力はとても素晴らしく、傑作だと思います!

キャラクターに愛着がわく

メインのキャラクターを3人にしぼることで、各キャラクターの掘り下げが十分にできていたと思います。

「草十郎」と「青子」、「草十郎」と「有珠」だけでなく、「青子」と「有珠」の関係性についても、しっかりと掘り下げて描かれていたのが嬉しいですね。

おかげで、世界観、シナリオだけでなく、キャラクターにも愛着がわき、3人のことが大好きになりました。

ボイスもばっちりはまっていますので、よりキャラクターが際立ち、愛着がさらにわきます。

声優さんに拍手です!

『魔法使いの夜』をプレイしていて気になったこと

物語がゆっくりと流れる

『月姫』は序盤からすぐに物語が動き出すイメージがありますが、それに対し魔法使いの夜』では、物語がゆっくりと流れている気がします。

魔法を使ったバトルの合間の日常を描いたシーンなども、ゆったりと描かれるので、よけいにそう思うのかもしれません。

個人的には、日常などをゆったりと描いてくれたおかげで、よりキャラクターへの愛着がわいたり、シナリオに対する没入感を高めてくれたと思うので、欠点とは思いませんが、人を選ぶとしたらこの点かなと思います。

リメイクではない

本作は、リメイクではないので、ボイスが付いたこと以外は原作と変わりません。

原作をプレイしたことがある人で、追加要素を期待して購入するのは控えた方がよいかもしれませんね。

しかしながら、ボイスが付いたことは大きいですが。

先にも書きましたが、ボイスはばっちりハマっていますので、キャラクターへの愛着は大きなものになると思いますよ。

僕のように、初めて『魔法使いの夜』をプレイする人は、まったく問題ないと思います。

まとめ

魔法使いの夜』は本当におもしろかったですね。

TYPE-MOONには、これからもぜひ、良質なノベルゲームを作り続けて欲しいと願っています。

月姫』の続編も作られる予定ですし、劇場版アニメ『魔法使いの夜』も公開予定です。

ぜひ、劇場版アニメを観る前に、このノベルゲーム『魔法使いの夜』を楽しんで欲しいと思います。

そうすれば、劇場版アニメもより一層楽しめると思いますよ。

ゆったりと流れる日常、ヒリヒリするような緊張感あるバトルシーン、そしてラストの感動をぜひ味わってくださいね。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

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